お知らせ 2021年02月12日
コロナにかかって深刻な容体になる人の特徴
厚労省の所轄期間である「国立国際医療センター」による
日本で唯一の国を挙げてのコロナ大規模調査の結果です。
昨年3月2日から始まり現在まで872の医療機関による参加、
2万4017人のコロナ患者の情報が蓄積されたものです。
ボンベによる酸素投与、人工呼吸の取り付け、
血液中の酸素含有数値などの条件により重症と定めたものから抜粋させて頂きました。
重症化との関係が明らかになったのは「体重」でした。
医師によって肥満と診断されたコロナ患者の2割近くが重症化しています。
なぜ肥満だとコロナが重症化するのか。
コロナウィルスが細胞に侵入する際、
「ACE2」という受容体、別名アンジオテンシン変換酵素とも呼ばれ、
この受容体は肺や膵臓など様々な臓器にあり、脂肪細胞の中に多く含まれていることがわかっています。
肥満の人はそれだけコロナウィルスを受け入れる受容体の数が多く、
感染する可能性も重症化する危険度も高いとの事です。
一般に、肥満は体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出され、
WHOの基準によると、適正体重の数値は18.5~24.9とされています。
内臓にため込んだ脂肪が免疫信号の過剰反応を起こし重症化してしまいます。
調査結果は、コロナと持病との関係も明らかになりました。
人工透析など腎機能障害者は25.5%が重症化しています。
腎不全の患者は、
ただでさえ免疫力が低下している状態でコロナにかかると一気に重篤化するとの事です。
さらに腎臓病の中には、
治療の際に免疫抑制薬が使われるが、そのせいで患者の免疫力は落ちてしまいます。
ちなみに、免疫抑制剤として広く知られているステロイドについても、
入院する1カ月前までにステロイドを服用していた患者のなんと53.3%が重症化しています。
次に、肺気腫や慢性肺疾患の持病に関しては、23.5%が重症化しています。
風邪を引いただけでも重症化の可能性が高い上に、
コロナにかかると血液と酸素の循環作用が崩れてしまい深刻な状態に追い込まれるとの事です。
食物から吸収したアミノ酸をタンパク質に変える役割をもった肝臓に障害があると、
体に必要なタンパク質が作られなくなってしまい、
体力が低下し、さらに重症化してしまうそうです。
その他の疾患では高血圧、高脂血症、また意外に心疾患も重症化率が高くなっています。
糖尿病患者については、非常にウィルスの影響を受けやすいとの事です。
糖尿病を患っているだけで、重症化リスクは6.6倍に跳ね上がるという発表があります。
さらに加えて気になるのが、
生活習慣はコロナの重症化と直結しているという事実です。
あらゆる生活習慣の中で、最も重症化リスクが高かったのは、
やはり「喫煙」です。重症化リスクは37.1%に上がります。
昨年3月に亡くなった志村けんさんは、
生前ヘビースモーカーだった為、
その喫煙歴が災いして肺炎が重症化し、死に至ったことはあまりにも広く知られる事になりました。
それと同時に、喫煙よりも多くの人にとって身近なものが、
重症化のハイリスク因子として挙げられるのは「飲酒」です。
毎日の飲酒習慣や過度の飲酒で人間の免疫機能は一気に低下するとの事です。
ついつい深酒をした翌日風邪をひいて体調を崩すのはそのためです。
アルコールは体内の病原体を食べてくれる
マクロファージ(免疫細胞である白血球の一部)の働きまで減退させてしまいます。
飲酒でストレス発散したくなるという人は多いですが、
お酒とコロナの相性は想像以上に悪いことが証明されてしまったようです。
自分がどの重症化因子に当てはまり、どれくらいのリスクを持っているのかを見極め、
リスク因子を是非適度に調整して頂き、健康でコロナ社会を生き抜いて頂きたいと考えております。
多くの疾患や生活習慣が
免疫機能や免疫力の減退につながっていくことがわかってきました。
それらの補完もまた日常生活の中で行い、
さらにキマコラが重症化リスクの予防や回避に貢献出来る事を心より願っております。
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